サイト買収

サイト買収交渉の文例②【エビデンス収集編】欲しいデータとその目的を明確に伝えましょう。

「買収候補先サイトの欲しいデータをスムーズに聞き出す交渉の仕方を知りたい」
「がつがつ聞いたら売主に悪い印象を与えそうで不安」

そんな悩みを抱えている方に向けて、サイト買収交渉における文例を紹介しています。
今回はサイトの実績データ(エビデンス)をもらう際の文例です。

前回の記事(初回挨拶編)からご覧になる方はこちら。

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欲しいデータは漏れなく、明確に伝えることがポイントです。

初めてサイトの買収に取り組む方はとくにその傾向があるのですが、実績データをもらうことに躊躇や遠慮してしまう方が多いです。

ですが、覚えておいていただきたいことがあります。
それは「売主はデータの開示を嫌がってはいない」ということです。

売主が嫌がる相手というのは、マナーもなく自分勝手な要求をしてくる人であったり、本気で買う気もないのにデータだけ参考にしようとするような人です。
決して、データの開示自体を拒んでいるわけではありません。

むしろ、マナーもあり真剣にサイト買収を検討している相手に対しては、そのサイトの事をよく知ってもらい、納得したうえで契約したいと考える売主がほとんどです。
ですので、欲しいデータがあればはっきりとその事を伝えるようにしてください。

その際に大事なこととして、どんなデータが欲しいのか明確にすることと、出来るだけまとめてお願いすることを意識してください。

人気なサイトほどたくさんの買手候補がいますので、出来るだけ1人1人に費やす時間を削減したいと思うのが売主の本音。
手間がかからないよう一度で依頼できるとベストです。

サイト買収交渉におけるエビデンス収集の例文とポイント解説

●●様

お世話になっております。、株式会社●●●●●(社名)の●●●●●(名前)です。
ご返信いただきありがとうございます。

当案件はまだ公募中とのことで安心いたしました。
是非、弊社にも買収の検討をさせていただければと思います。
改めてどうぞよろしくお願い致します。

早速ではございますが、査定額の妥当性を確認するために、
下記の実績データを開示いただくことは可能でしょうか?

【いただきたいデータ項目】
・サイトURL
・過去6ヶ月間のPV数データ
・過去6ヶ月間のASPでの報酬確定データ
●●● その他ほしいデータを列挙 ●●●

データの共有方法に関しましては、管理画面のキャプチャ画像で構いません。
開示が難しいデータがございましたら、ご相談いただけますと幸いです。

=== アピール内容 ===
もし開示いただいた内容と希望金額が見合っていましたら、即決で対応可能です。
弊社サイトM&Aは過去に10回以上おこなっている関係で、契約書のご用意、
サーバー移転などはすべて弊社で担当させていただけます。
==============

それでは、お手数をかけますがどうぞよろしくお願い致します。

株式会社●●●●●(社名) ●●●●●(名前)

まずは返信へのお礼と今回のメールの目的を伝える

初回の挨拶文を送ったあとに売主から返信が来たら、まずはお礼の気持ちを伝えましょう。

お世話になっております。、株式会社●●●●●(社名)の●●●●●(名前)です。
ご返信いただきありがとうございます。

人気なサイトほど買手が集まります。たくさんの候補がいる中であなたにも返信をくれただけで、M&A実現に向けて大きな前進と言えるでしょう。

また、お礼を伝えたあとは次の段階として、実績データが欲しい旨を伝えます。

早速ではございますが、査定額の妥当性を確認するために、
下記の実績データを開示いただくことは可能でしょうか?

その際、ただ欲しいデータを指示する形ではなく、そのデータが必要な理由も簡単に伝えておくと納得感が増します。
ここでいう「査定額の妥当性を確認するため」という部分です。

欲しいデータを明確に伝える

データをもらう目的を伝えたら、次に具体的にほしいデータ項目を明確に伝えます。
先ほどの例文でいうと以下の部分に当たります。

【いただきたいデータ項目】
・サイトURL
・過去6ヶ月間のPV数データ
・過去6ヶ月間のASPでの報酬確定データ
●●● その他ほしいデータを列挙 ●●●

欲しいデータを伝える際の注意点は、“明確”に伝えることです。

なぜなら、「売上が分かるようなデータをください。」など曖昧な形で伝えてしまうと、何ヶ月分?実際の管理画面なのか自作の資料でいいのか?確定報酬のことなのか発生金額のことなのか?などなど、間違って伝わる可能性があるからです。

また、データの共有方法についても触れてあげるとなお親切です。

データの共有方法に関しましては、管理画面のキャプチャ画像で構いません。
開示が難しいデータがございましたら、ご相談いただけますと幸いです。

場合によっては開示できないデータがある可能性もあるので、その点も軽く触れておくとさらに安心してくれるでしょう。

秘密保持契約(NDA)が必要な場合も多いです。

あと、データの共有においては、秘密保持契約(NDA)を求められることも多いです。
秘密保持契約(NDA)とは、共有した情報を外部に漏らさないという契約です。

この契約を結ぶことでとしては安心感が増すので、求められた場合はかならず対応するようにしましょう。

なお、秘密保持契約書のひな型はサイトM&A仲介業者で提供している場合もありますし、なければネットでテンプレートを探すことも可能です。

アピールポイントを書くことで他の買収者との差別化をする

最後にお伝えしたいことは、アピールポイントについてです。

何度もお伝えしている通り、良い案件にはたくさんの買手が付きます。
その中で普通にやり取りしていても売手の目には魅力的に映りません。
売手に関心を持ってもらうためには、他の人とは違う点をアピールする必要があります。

たとえば、先ほどの例文では下記のような点をアピールしました。

もし開示いただいた内容と希望金額が見合っていましたら、即決で対応可能です。
弊社サイトM&Aは過去に10回以上おこなっている関係で、契約書のご用意、
サーバー移転などはすべて弊社で担当させていただけます。

これはあくまで一例になりますが、ご自身の持っている経験やスキル、ノウハウ、リソースの中から、売手にとって魅力的と思われる内容を伝えるようにしましょう。

案外見落とされがちですが、熱い気持ちがアピールになることも多いです。

まとめ:相手に配慮しつつ、伝えるべきことは伝えましょう。

サイトM&Aは顔を合わせずネットだけで完結することも多いため、ついついやり取りが雑になってしまいがちです。
ですが、そんな時ほどアサーティブネスを意識していきましょう。

アサーティブネスとは、相手も尊重した上で、誠実に、率直に、対等に、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションの方法論

引用元:HITACHI-アサーティブネスなコミュニケーションとは?

上から目線になることもなく、変にへりくだることもなく、対等に、伝えるべきことは明確に伝える。
こういう姿勢で臨むことで必要なデータもスムーズに手に入れることが出来ます。

是非とも参考にしてみてください。