コラム

売手と買手の両方エックスサーバーの場合のサイト譲渡方法

売手と買手の両方エックスサーバーの場合の譲渡方法

サイトを買収したら売手と自分がお互いにエックスサーバーだった。
エックスサーバー同士の場合のサイト譲渡手順が知りたい。
こんな悩みはありませんか?

エックスサーバーは、アフィリエイターやブロガーはもちろん、SEOを気にされる中小企業の経営者にも大変人気のレンタルサーバーです。
サイトM&Aをするとお互いにエックスサーバーユーザーだった、なんてことも多いです。

本記事では、サイトM&Aにおいて売手を買手がお互いにエックスサーバーだった場合のサイト譲渡方法について解説しています。

①売手と買手の合意が取れるなら契約名義変更がおすすめ

サイトの権利を譲渡する方法で最もおすすめは、レンタルサーバーや独自ドメインを管理しているアカウントの名義を変更することで、アカウントごと譲渡してしまうことです。

この方法では、サーバー移転作業やドメイン移管作業が発生しないため、「サイトが表示されない」「権利譲渡までに時間がかかる」などのリスクがありません。

ただし、アカウントごと譲渡するためには以下の条件をクリアする必要があります。

  • アカウントの譲渡が許されたサービスである
  • 売手のアカウント内に譲渡対象物しか存在していない
  • 買手が引き続きそのアカウントを利用することを許諾している

レンタルサーバーの中には、譲渡を禁止しているサービスもあります。
ちなみに、エックスサーバーは許可しているのでご安心ください。

参考:日本の有名レンタルサーバー12社の権利譲渡の可否まとめ

また、譲渡が許可されていたとしても、売手と買手の状況も重要です。
売手のアカウント内に譲渡対象以外のサイトが含まれていた場合、譲渡したあとでトラブルになる可能性があります。

逆に、売手が譲渡を許可していたとしても、買手のほうで既にレンタルサーバーを契約していたり、譲渡を機に新しく利用したいサービスがある可能性があります。

このような場合においては、アカウントの譲渡は難しく、通常のサーバー移転の方法にてサイトの権利を譲渡していく流れとなります。

②名義変更が難しい場合は「サーバー移転」+「ドメイン移管」

アカウント内に複数のサイトが存在したり、売手がそのアカウントを今後も使用したいと希望した場合には、Webサイトのサーバー移転とドメイン移管にて権利譲渡を行う必要があります。

ただし、エックスサーバー同士の場合はサーバーの仕様により移転方法が複雑です。直接エックスサーバー同士で移転するとリスクが高いため、一旦別のサーバーを経由する形で進めることをお勧めします。

なお、サイトがWordPressであれば下記の方法にてサーバー移転が可能です。
参考:【画像付き】WordPress引越し手順を徹底解説

また、Webサイトのサーバー移転とは別に、独自ドメインの移管作業も必要です。
参考:【徹底解説】失敗しないドメイン移管の手順と注意点

サーバー移転とドメイン移管は業者に丸投げも可能

①のアカウントを名義変更する方法にて譲渡する場合は自力での作業が可能ですが、②のサーバー移転となるとWebの技術が必要になってきます。

また、サイトのデータやアクセス、売上を資産とみなすサイト売買において、サーバー移転による事故はM&Aの進捗に多大なダメージを及ぼします。

そういった事故を避ける方法の1つは、サイト売買仲介業者にサーバー移転作業の相談をしてみることです。仲介業者さんはたくさんのサイト売買案件を扱っていますので、サーバー移転の相談にも乗ってくれるところが多いです。

それも難しい場合には、自分で移転業者を探す必要があります。もし目ぼしい業者が見つからない場合には、弊社で提供しているサービスWordPress専門のサーバー移転サービス『サイト引越し屋さん』もご覧になってみてください。