「サイトを買収するにあたり、お得に買いたいから仲介業者に協力して欲しい。」
「サイトをより高く売りたいから、仲介業者から交渉してもらう。」
このようなことを考えたことはないでしょうか?
実は、サイトM&A仲介業者は上記のようなことに協力は出来ません。
なぜなら、仲介業者には「利益相反」というハードルがあるためです。
本日は、利益相反の意味を解説するとともに、自分にとって有利となるアドバイスであったり、交渉がしたい場合の対処法について解説していきます。
利益相反とは?売主と買主の両者に公平な取引を心掛ける必要がある。
まず初めに、利益相反の意味について解説します。
利益相反とは、ある行為によって一方の利益になるとともに、もう一方が不利になってしまう行為を意味しています。
たとえば、サイトM&A仲介業者が売り手または買い手のどちらかに一方的に有利になる情報を両者に流したとします。
その場合、その情報が有利に働くほうは喜ぶと思いますが、もう一方は不利になり損をする可能性があります。
こういった行為を利益相反行為といいます。
仲介業者とは、売り手と買い手を繋ぐ役割を持った立場であり、どちらかに偏ったアドバイザーではありません。
そのため、仲介業者には公平な対応が求められます。
サイトM&A仲介業者が協力してくれる内容
では、サイトM&A業者はどのようなことをしてくれるのでしょう?
ここでは、一般的な例をご紹介しておこうと思います。
- サイト価値の概算査定
- M&A案件の紹介
- 売り手と買い手のマッチングサポート
- 売買交渉への立ち合い
- 売買契約書作成のサポート
- サーバー移転のサポート
上記を見ても分かる通り、サイトM&A業者の主たる仕事は売り手と買い手のスムーズなM&A実現のサポートとなっています。
自分に合ったアドバイスが欲しい、有利な交渉をしたい場合
先ほどご説明した利益相反を防止する理由からも、基本的にサイトM&A仲介業者は、どちらかに偏ったサポートは難しいです。
では、自分がサイトを持っていてより高く売りたい場合や、自分が買う側でより質の良いサイトを出来るだけ安く買いたい場合、どうすればよいのでしょうか?
結論からお伝えすると、サイトM&Aアドバイザーに相談することをお勧めします。
サイトM&Aアドバイザーであれば、売り手または買い手の一方のみに付くため、付いた側の利益が最大になるよう協力することが可能です。
また、サイトの価値査定や交渉材料のアドバイスだけでなく、実際の交渉までサポートしてくれる場合もあります。
交渉が苦手な方はとくに必要かもしれません。
ただし、アドバイザーを付けるにはもちろんお金がかかるため、アドバイザーに払うお金とそれによって得られるリターンを考えて決めるようにしましょう。
まとめ:仲介業者の役割は案件のマッチング、その先はすべて自己責任です。
これはサイトM&Aの仲介業者さんからもよく聞く話なのですが、買い手さんがM&A実現後にうまくいかなくなると、仲介業者さんにクレームが来ることがあるようです。
ですが、本来仲介業者さんの役目はM&Aをスムーズに成立させることであって、その後についてまで責任は負っていません。
そのため、M&A後にクレームを言うのはお門違いと言えます。
では、M&Aをしてから「失敗した!」と悔しい思いをしないためにはどうすればいいかというと、M&Aをする前にしっかりと情報収集をし、心から納得して契約することです。
であれば、後から必要以上に後悔することもありません。
自分だけでは難しい場合には、適宜アドバイザーを雇うなどしてM&Aの成功率を高めていきましょう。