「サイトM&Aをしてみたいが、契約後のサイト権利譲渡の方法が分からない。」
「どのような方法でサイトの権利を譲渡すればいいか教えて欲しい。」
そんな悩みを抱えてはいませんか？
WebサイトのM&Aでは、サイトの権利譲渡の方法は大きく２つに分かれます。
レンタルサーバーやドメイン管理会社など、権利やデータを管理しているアカウントの名義を変更する方法、または、買手側で新しいアカウントを用意して、売手から買手に権利を移転する方法です。
それぞれの権利譲渡方法について解説していきます。
レンタルサーバーやドメイン管理会社のアカウントとは
具体的な権利譲渡方法の解説に入る前に、まずはサイト権利の概念からお話します。
一般的にWebサイトの権利と呼ばれるのは、レンタルサーバー上に保存してあるサイトのデータと、ドメイン管理会社で管理している独自ドメイン（サイトのURL）の２つを意味しています。
これら２つが合わさることでWebサイトが表示されるため、どちらか１つが欠けてもWebサイトの売買は成立しないと言えるでしょう。
この先は、サイトの権利譲渡の方法について具体的に見ていきます。
アカウントの名義を変更して権利を譲渡する方法
まず１つ目にご紹介するサイト権利譲渡は、アカウントの名義を変更する方法です。
レンタルサーバーと独自ドメインを契約しているアカウントの登録情報を買手の内容に変更することで、アカウントの名義を変更、それと同時にサイトの権利を譲渡します。
アカウント名義変更によるサイト譲渡のメリット
アカウントの名義変更によるサイト譲渡のメリットは、サーバー移転が発生しないことです。
このあとに紹介する新しいアカウントへの権利移転の方法ですと、レンタルサーバー間でサイトのデータを引越したり、それと同時にサイトの表示や動作を確認する作業などが発生するため、専門の技術者がいないとリスクが高くなります。
そのリスクが無くなるのは大きなメリットと言えるでしょう。
アカウント名義変更によるサイト譲渡のデメリット
アカウント名義変更によるサイト譲渡のデメリットは、売手がレンタルサーバーにて複数サイトを管理している場合には実行できないという点です。
アカウントの名義を変更するということは、そのアカウントに保存してあるデータをすべて譲るということを意味しています。
そのため、１サイト１レンタルサーバーで管理している場合を除き、アカウントごと譲渡できるケースは珍しいと言えるでしょう。
また、レンタルサーバーによってはアカウントの譲渡を禁止している場合もあります。
レンタルサーバーの権利譲渡可否については、こちらの記事をご参考ください。
参考：日本の有名レンタルサーバー12社の権利譲渡の可否まとめ
買手側で新しいアカウントを用意して権利を移転する方法
買手側で新しいアカウントを用意して権利を譲渡する方法の場合、買手にてレンタルサーバーとドメイン管理会社のアカウントを新規で作成し、データや権利を移転していきます。
新しいアカウントに権利を移転する方法のメリット
新しいアカウントに権利を移転する方法のメリットは、レンタルサーバーを自由に選べる点です。
レンタルサーバーを自由に選べることで、以下のような効果があります。
- 今までより性能の良いサーバーに移転することでSEO評価が高まる
- 既に契約済のレンタルサーバーに同居させることによるコスト削減
SEO評価において近年重要性が増している指標の１つがサイトの表示スピードです。
性能の良いサーバーにサイトを移すと表示が速くなり、SEO評価が高まります。
また、既に自分のサイトをレンタルサーバーで運用している方の場合には、買収したサイトを同じサーバー内に同居させることで、本来発生したはずのサーバー代を節約することが出来ます。
新しいアカウントに権利を移転する方法のデメリット
新しいアカウントに権利を移転する方法のデメリットは、サーバー移転により事故が起き、サイトに不具合が発生したり、最悪の場合はサイトのデータが消失してしまうリスクがあることです。
そのため、新しいアカウントを作ってサーバー移転を行う場合には、専門の技術者に依頼して作業してもらうようにしましょう。
その際、単純に技術力が高いか低いかという基準だけではなく、万が一事故が起きてしまった時の補償についても事前に確認しておくと安心です。
もしサーバー移転の委託先でお悩みの場合は弊社サービスもご検討ください。
参考：WordPress専門のサーバー移転代行『サイト引越し屋さん』
まとめ：出来ればアカウントの名義変更による譲渡がお勧めです。
本日は、サイトの権利譲渡方法について解説しました。
２つの方法は状況によって使い分ける必要がありますが、サーバー移転による事故のリスクを考えても、慣れないうちはアカウントの名義変更によるサイト譲渡がお勧めです。
ただし、信頼できる業者が技術者が確保できている場合や、サーバー移転することでSEO評価の向上が見込める場合には、新しいアカウントに移転する方法も選択肢としてありです。
サイトM&Aへの慣れ、サーバー環境、人員の確保など、場面に応じて使い分けていきましょう。
