サイト買収

サイト買収交渉の文例①【初回挨拶編】まずはまともな人だと感じてもらいましょう。

「サイトM&Aで良い案件を見つけたけど、問い合わせのが怖い。」
「初めての問い合わせ時にどんなメッセージをすればいいか分からない。」

こんな悩みを抱えてはいませんか?

「人のイメージは第一印象で決まる」と言われるように、最初のやり取りが最も重要です。
特に、サイトM&Aのやり取りのように、インターネット上でのやり取りが多い場合、いかに信頼してもらえるかで交渉の行方が左右されます。

では、どのようなポイントに気を付けてメッセージを送ればよいでしょうか?
今日は、サイト買収交渉における初回挨拶について解説していきます。

最初に相手に与えるイメージは重要。その後の結果を左右します。

繰り返しにはなりますが、初回挨拶は非常に重要です。
人間の第一印象はその後の行動にも影響を及ぼすと言われており、有名なものに「ハロー効果」という心理効果があります。

ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。光背効果、後光効果とも呼ぶ。

出展:グロービス経営大学院

このハロー効果を味方に付けることで、交渉がスムーズになります。

たとえば、初回の挨拶で丁寧なメッセージを送ることで「この人は誠実な人だ、まともな取引ができそう」と感じてもらえたり、自分の特徴を添えることで「こんな事ができるならサイトM&Aも得意そう」と感じてもらえる可能性があるのです。

では、次に実際の例文を見ながら解説していきます。

サイト買収交渉における初回挨拶の例文とポイント解説

運営者様

初めまして、株式会社●●●●●(社名)の●●●●●(名前)と申します。
https://●●●●●.com

弊社、●●●●●(事業A)、●●●●●(事業B)などをやっている会社でして、
当案件に興味がありご連絡差し上げました。

もし宜しければ詳しい案件内容をお伺いしたいのですが、
当案件はまだ公募中でしょうか?

実は、以前から●●●●●(サイトのジャンル)には興味がありまして、
私自身も最近ハマっているところでありました。

是非、お返事いただけますと嬉しいです。
どうぞご検討のよろしくお願い致します

株式会社●●●●●(社名) ●●●●●(名前)

最低限のマナー、挨拶は丁寧に

まず最も気を付けていただきたい点、それは社会人としてのメールマナーです。

先ほどの例文でいうと、この辺りです。

  • 最初に相手への宛名を入れる
  • 社名、自分の名前を名乗り、挨拶する
  • メール最後に署名を入れる

サイトを売る側は、どんな人から問い合わせが来るのか警戒している方が多いです。
そのため、まずはメールマナーや言葉遣いに気を使い、警戒心を解くことが大事です。

間違っても、自分の名前を名乗らないとか、自分の知りたいことだけを一方的に相手に聞くなど、自分本位な言動だけはしないよう注意してください。

簡単な自己紹介を入れて相手の不安を減らす

また、メールマナーに加えて、自己紹介を加えるとさらに良いです。
これは、初めて対面で会うことをイメージすると分かりやすいですね。

初めて人と会うときというのは、まず名前を名乗って、それから自分のやっている仕事や趣味などを話すと思います。
Web上のメッセージであっても、同じです。

自分がどういった人間で、普段はどのような仕事をしているのか、自己開示することで相手の警戒心はより一層和らぎます。

どんな点が気に入ったのか相手に伝える

さらに大事なこととして、自分のことだけを話すのではなく、相手についても触れることでより好印象を持ってもらえます。

先ほどの例文だとこの辺りです。

実は、以前から●●●●●(サイトのジャンル)には興味がありまして、
私自身も最近ハマっているところでありました。

サイトを買収する本来の目的は、収益性の高いサイトを運営してお金を儲けることです。
ですが、買い手がそれを表に出して良い気分になる売り手はいません。

サイトを買おうと思うときは、お金以外に何か理由があるはずです。
その思いも合わせて書くと人間味が出ます。

自分がそのサイトに興味を持った個人的な理由を書くことで、相手にとっても気分の良いメッセージとなり、「この人だったらしっかり運営してくれるかも。」と感じてもらうことができます。

初回の挨拶ではサイトの詳細については触れない

あと、メッセージの書き方とは少し話が逸れますが、初回挨拶の時点で書いてはいけないことも合わせてお伝えしておきます。

結論からいうと、アフィリエイトの売上であったり、アクセスデータなど、実績に関する詳細データに関しては、初回では求めないほうがよいです。
せめて許される情報としては、サイトURLぐらいです。

なぜかというと、お互いの信頼関係ができる前に欲しい情報を求めてしまうと、売り手に不信感を与えてしまう可能性があるためです。
実際のところ、サイトの情報を抜き取るだけが目的の方も一部にはいるため、売り手は常に警戒しています。

なので、やり取りが増えて面倒だとしても、まず初回は信頼構築。
初回挨拶の目標は、取引相手として問題ないと認識してもらうことです。

欲しい情報を求めるのは初回挨拶に返信をもらえた後ですね。

まとめ:第一印象を良くして、気持ちの良い取引を目指しましょう。

さて、本日はサイト買収交渉における初回挨拶について解説しました。
繰り返しになりますが、初回挨拶のゴールはサイトの情報を聞き出すことではなく、売り手さんとの信頼関係構築です。

是非、上記の視点を忘れずに気持ちの良い取引を目指していきましょう。

サイト買収交渉の文例、第二回も書きました。次は情報収集編です。

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