サイト買収

サイト買収の失敗原因9選!これだけは注意しましょう。

「サイト買収で失敗したくない、、、」
「サイトを買うときの注意点について知りたい」

初めてWebサイトを買収するときというのは、分からないことばかりで怖いですよね。
数万円の案件ならまだしも、数十万から数百万、数千万かかることもあります。

そんな時でも、サイト買収の失敗ポイントを押さえておけば大丈夫。
質の悪いサイトに引っ掛からず、サイトM&Aでの成功確率を上げることが可能です。

彦坂康太郎
彦坂康太郎
というわけで、こんにちは。
サイトM&Aカレッジ学長の彦坂です。

私はこれまで、過去に10回以上のサイト売買をした経験があります。
また、現在ではサイトM&Aをしたい方向けにアドバイザーとして活動しています。

そんな私がこれまでに経験したサイトM&Aでの失敗談や、仲良くしていただいているアフィリエイターさんやサイトM&A仲介業者さんから聞いた話をもとに、サイト買収でありがちな失敗原因を7つ解説します。

この記事を読めば、サイト買収における大抵の失敗は防ぐことが可能です。
是非、事前に知識を仕入れてサイトM&Aで成功してくださいね!

①「資産価値」のないサイトを買ってしまった

サイト買収おいて最も避けたい失敗は、資産価値のないサイトを買ってしまうことです。
例えば、以下のようなケースに注意してください。

  • そもそも収益化できていないサイトを買う
  • 相場とかけ離れた金額で買ってしまう
  • 虚偽の実績データをもとに価値を査定してしまった
  • 実績値ではなく将来性のアピールで買収金額が上がった

まず大原則として、サイト買収に慣れていないうちは、必ず売上実績のあるサイトを買うようにしましょう。

2019年現在、サイトM&Aの買収相場は月間平均利益の24ヶ月分と言われています。
ただし、この数値はあくまで目安であって、リスクの高いサイトは12ヶ月分で買える可能性もありますし、ホワイトハットな優良サイトだと30ヶ月分必要になる可能性もあります。
安易に相場だけを頼りにするのではなく、リスクとリターンを考慮して買収金額を決めましょう。

また、過去の実績データについては文面や口頭で共有するのではなく、必ず画像によるエビデンス(ASPのキャプチャ画像.etc)または管理画面(Googleアナリティクス.etc)を共有してもらい確認するようにしてください。
文面や口頭では数字を誤魔化されてしまう危険性があるためです。

それから、買収するサイトの価値を判断するとき、まずはそのサイトが単体で生み出した過去の実績をもとに査定するようにしましょう。
「将来的にこれぐらい伸びそうです」というような未来の話は魅力的に見えてしまいますが、それはあくまで予想の話であり実現可能性が読めません。
まずは実現可能性の高い過去実績をもとに、価値を査定するほうが安全といえます。

サイトの価値評価については、こちらの記事も参考になります。

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②「YMYL」や「ブラックハット」のサイトを買って急激に収益ダウン

2018年~2019年のGoogle検索エンジンの傾向として、「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ(通称:YMYL)」に対して、EAT(専門性・権威・信頼性)を重視する流れがあります。

そのため、名もない個人が作った情報サイトと権威性や信頼性のある公的機関等が作ったサイトでは、同じコンテンツであっても後者のほうが検索順位が上がりやすい状況となっています。

ここから言えることは、よっぽどその道で専門家ポジションを築いていない限り、YMYL系のサイトには手を出さない。勝てる勝負だけをすることが大事です。

また、ブラックハットと呼ばれる悪質な手法でSEO(検索エンジン対策)をしているサイトも注意が必要です。
あるとき急にGoogleからペナルティを受け、順位が急激に下がるリスクがあります。

ブラックハットの案件を避けるためには、以下のような特徴の案件に注意してください。

  • 「10サイトまとめ売り」など、複数のサイトをセット売りする案件
  • 「自動更新」「片手間で運営可能」など、機械的な印象を受ける案件

こういった案件がすべてブラックハットとは限りませんが、可能性は高いです。

③「トレンドブログ」の特性を知らずに買って消耗戦

まだサイト運営をしたことがない場合はイメージが付きにくいかもしれませんが、Webサイトのコンテンツには賞味期限があります。

例えば、恋愛や節約など”生活”に関わるネタであれば、今後も一定のユーザーを獲得できる可能性が高いです。
ところが、芸能人の噂話などの時事ネタを扱っている場合はどうでしょう?
その瞬間は大きなアクセスを獲得できるかもしれませんが、話題性や流行がなくなった後は検索する人が少なくなってしまうでしょう。

こういった、話題性のあるコンテンツを扱うサイトをトレンドブログと言います。
そして、トレンドブログを運営するということは話題性や流行を追い続けることになるので、買収後に消耗戦になる可能性が高いです。

逆に、資産性のあるコンテンツ、ストック型のコンテンツを取り扱うサイトを買収すれば、ほったらかしでも利益を生み出すことが可能です。

どちらのタイプが正解ということはありませんが、トレンドブログを買収する場合はこういった特徴があることを覚えておいてください。

④興味のないジャンルのサイトを買って「モチベーション」が続かない

どのような状況でサイトを買収するかにもよりますが、以下のようなケースで取り組む場合はジャンル選びが非常に重要です。

  • 本業が別にあり、副業として取り組む
  • 既存事業があり、収入減を増やすために取り組む
  • 節税目的

なぜなら、仮にサイトM&Aで成功せずとも他の仕事で生活が成り立つため、興味のないジャンルを選んでしまうと運営のモチベーションが続かない可能性が高いためです。
良い意味でも、悪い意味でも、プレッシャーがありません。

もちろん、サイトM&Aに本気で取り組む方にも同じことが言えますが、あなたが興味を持って取り組めるジャンルのサイトを買収しましょう。

もし自分がなにに対して興味があるのか分からない場合は、過去の自分がやってきたことを思い出してみるのがお勧めです。
例えば、小さい頃に好きだったことや学生時代に頑張ったこと、今も趣味として続けていることなど、過去を振り返ることで自身の興味軸に気付ける可能性があります。

⑤「著作権」違反など法的リスクのあるサイトを買ってヒヤヒヤ運営

先ほど紹介したトレンドブログに特に多いのですが、サイト内で使用しているコンテンツ(主に画像)が著作権に違反しているブログが多数見受けられます。

例えば、芸能人の画像を無断で使用してしまったり、引用しているようで引用ルールを正しく守れていないサイトなどです。
もっと酷いと、マンガ等の情報を転載しているケースもあります。

これら著作権に違反したサイトを運営している場合、ネタ元から注意されサイトが運営できなくなる可能性だけでなく、損害賠償請求を求められたり、最悪の場合は逮捕されるリスクもあります。

過去の事例でいいますと、有名な海賊版の漫画ビューアサイト「漫画村」の運営者が逮捕されてしまいました。

いつ訴えれるか分からない状態では心も穏やかではありませんから、是非、法的にも安全なサイトを選ぶようにしましょう。

⑥「広告単価」ダウンや「純広告」契約打ち切りで予想収益を下回る

サイトM&Aで出回るほとんどの案件はアフィリエイトサイトになります。
アフィリエイト広告の報酬単価は常に一定ではなく、特別単価といって通常より高い単価を提供してくれることもあれば、突然単価が下がることもあります。

また、成果にかかわらず期間限定のキャンペーン等で単価が上がっている場合もあり、一定期間だけを切り取ると本来の収益性より高い成果が出ることがあります。

上記のようなケースは厄介でして、調子の良かった期間だけを見てサイトの資産評価をしてしますと本来の価値より高いお金でサイトを買収してしまう可能性があるのです。

さらに酷いケースでは、毎月定額で広告費をもらえる純広告を獲得していたが、サイト買収後に契約を打ち切られてしまうこともあります。

そのため、広告単価の確認をするとともに、契約期間についても合わせて確認しておくようにしましょう。

⑦売主と「相性」が合わず運営の引き継ぎに失敗

サイトを売る側も買う側も人間、どうしても相性が存在します。

仮に相性の悪い方からサイトを買ってしまうと、その後の運営引き継ぎサポートにてやり取りがうまくいかず、運営の引き継ぎに失敗する可能性があります。
たとえば、引き継ぎ内容には下記のような内容が含まれます。

  • キーワードの見つけ方
  • 記事のライティング
  • 外注さんの見つけ方
  • 外注さんの教育ノウハウ
  • 広告選定

サイトを買うときは「サイトの良し悪し」だけでなく、「この売主とはうまくやっていけるか」も合わせて検討しましょう。

⑧運営の「引き継ぎサポート」が受けられなかった

サイト運営に慣れている方や、既にサイトM&Aを何度も経験した方を除いて、ほとんどの方はサイト買収後に運営引き継ぎのサポートを売り手から受ける必要があります。

ところが、契約書に詳しいサポート内容を書いておかないとどこまでのサポートなのかが不明瞭なため、「こんなはずじゃなかった」という事態になりかねません。

最低でも下記の内容は確認しておきましょう。

  • サポートの期間
  • 連絡のやり取り方法(電話、メール、チャット、対面.etc)
  • 打ち合わせの有無(頻度も合わせて)
  • 引き継いでもらえる内容(キーワード選定、広告選定、ライティング.etc)
  • 引き継ぎ資料

⑨「競業避止義務」が契約内容に入っていない

最後にご紹介するのは売買契約書の契約内容に競業避止義務が入っていないという失敗です。

競業避止義務の解説に関しては、こちらで詳しく話しています。

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競業避止義務を契約書に入れ忘れると、サイトを売った方が同じジャンルで似たようなサイトを作る可能性があり、非常に強力なライバルとなってしまいます。
必ず契約内容に含めるようにしておきましょう。

まとめ:事前に失敗所を抑えて、成功確率を高めましょう。

「転ばぬ先の杖」ということわざもあるように、失敗しないよう前もって準備しておくことは非常に重要です。

サイトM&Aの失敗の多くが、知っていたかどうかの情報戦です。
知っていれば防げる問題がほとんどなので、是非今回の記事をブックマークいただく、何度も見直すなどしていただいて、サイト買収時の参考にしてみてください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。